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春が近づいて来ると、楽しみな反面不安にもなる入学式。
小学校に入れば、幼稚園や保育園のように身の回りのことがメインではなく、学習が中心の活動になっていきます。給食の時間も、食べる時間は20分ほどしかないことも。
今回は、小学校までに、お子様が身につけておいたほうがいいことをお伝えします。
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入学までに絶対に身につけておいたほうがいいこと
まずは、入学までに、必ず身につけておいた方がいいことをお伝えします。学校生活は、「身の回りのことはできる」という前提で進んでいきますから、これだけは身につけておきましょう。
トイレの使い方
小学校は、未だに和式トイレがほとんどの学校が多いです。でも、普通、ご家庭のトイレは洋式ですよね。小学校にも各トイレに1つぐらい洋式トイレがあるところが多いのですが、どの子も使い慣れた洋式トイレの方がいいので、そこに行列ができる状態です。行列が長くて間に合わないという場合も…。入学までにデパートのトイレなどで、和式トイレを体験しておいたほうがいいかと思います。
それから、意外に多いのが、自分でおしりを拭けない、という子。年長さんで、まだ自分でできない場合は、そろそろ練習しておきましょうね。
着替え
お子様は、自分で着替えられますか?体操服に着替えるのも、普段の服に着替えるのも、小学校では5分以内に着替えなさい、ということもあります。
まずは、自分で着替えられること。ボタンを留めたり、チャックを閉めたり、自分でできるように練習しましょう。
服の前、後ろがわからなくなる場合は、自分でわかるように、ポイントを教えましょう。(タグが付いてる方が背中側とか、ポケットがついている方がおしりの方だよ、など。)
練習しても、なかなかうまく着替えられない場合、着替えやすい服を選ぶのも一つの方法です。
持っている服に、着替えやすいように手を加えるというのもいいですね。例えば、ボタンをうまく留められないのなら、大きめのボタンに付け替えたり、ボタンホールを少し広くしたりすることで、留めやすくなります。
自分でできる経験をたくさん積ませて、たくさん褒めてあげましょう。
食事の仕方
給食ではお箸を使う学校が多いのですが、お箸は使えますか?
学校では、お箸の使い方については時間をかけて教えてもらえません。ご家庭で、お箸が使えるように練習しておきましょう。それほど上手に使えなくても、食べることに困らない程度に使えれば、何とかなります。
それから、果物の皮を剥いて食べることはできますか?バナナやみかんは食べられるかと思いますが、甘夏やオレンジなど、厚い皮の柑橘類を食べることはないかと思います。でも、給食では、皮ごと4当分したオレンジや八朔などが出されることがあり、多くの子どもが苦戦しています。
一度、ご家庭でも、一緒に食べてみてください。厚い皮を剥いてから、必要なら薄い皮も剥いて食べます。経験していれば、「どうやって食べるの?」と思うことはないでしょう。
ちなみに、リンゴも皮付きで出されます。数回、皮ごと食べる経験をしておけば、抵抗は少ないと思いますよ。巨峰などのぶどうも出てくるので、自分で食べる練習をしてみましょう。
そして、牛乳です。
毎日、200ミリリットルの牛乳が出る学校が多いです。牛乳は飲めますか?毎日のことですから、少しずつ慣れておくことをオススメします。
アレルギーが心配な方は、血液検査を受けておいてはどうでしょう。アレルギーの場合、給食でも対応してもらえます。事前に知らせておく必要がありますので、早めに調べておきましょう。
名前の読み書き
小学校では、ひらがなは書けないという前提で学習を始めますが、名前だけは読み書きできた方がいいです。自分の持ち物かどうか、名前が読めれば分かりますし、早い段階で名前だけは書くことになります。慣れない環境の中、少しでも出来ることが多ければ、不安も減りますよね。
他のひらがなは大丈夫です。名前だけは読み書きの練習をしておきましょう。
そして、余裕があれば、寝る前に絵本の読み聞かせをするなど、一緒に本を読む習慣をつけることもいいですね。早い段階で、本に親しんでおけば、学校での学習にも前向きに取り組めますよ。
小学校入学前にできるようになった方がいいこと
ここからは、入学に際して、できた方がいいことをご紹介します。
ひもを結ぶ
縄跳びの縄や体操服のひもなど、自分でひもを結べないとぐちゃぐちゃになります。
ひもを結ぶ練習は、やっておいた方がいいでしょう。
余裕がある場合、蝶々結びも練習してはどうですか?色の違う2本のひもで練習すると分かりやすいですよ。入学時点でできる子は少ないですが、今からできるに越したことはありません。無理のない範囲で挑戦してみましょう。
あいさつができる
お子様は、何かしてもらったら、「ありがとう」と言えますか?やってもらうことが、当たり前になっている子どもは多いです。あいさつができるように練習しましょう。
ありがとう、が言えることは、何にも増して大切なことです。言えていない場合、「ありがとう、は?」と声をかけ、必ず言わせるようにしましょう。
同じく、「おはようございます」「おやすみなさい」などのあいさつも、意識して言わせるようにしましょう。
あいさつは、社会生活を送る上でとても大切なことです。ぜひ、身につけさせてあげてくださいね。
まとめ
入学前に身につけさせたいこと
・和式トイレの練習
・着替え(ボタンを留める、チャックを閉める)
・箸で食べられる。
・果物の皮を剥いて食べられる。
・牛乳が飲める。
・名前の読み書き