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手軽な接着剤として、木工用ボンドとグルーガン(ホットボンド)を使われている方は多いですよね。
木工用ボンドとグルーガンは、素材や場面によって、それぞれ得意不得意があります。
メリットとデメリットを知って、使い分けていきましょう!
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木工用ボンドとグルーガンを使い分けよう!
木工用ボンドと言えば、一本百円で購入できますし、工作の強い味方!
一方、グルーガンも、手芸などで大活躍。百円ショップで売っていますが、本体は200円ほどで購入できます。グルーの色もいくつかあり、使い分け可能。
それぞれの得意、不得意を比較してみたいと思います。
○固まりやすさ
すぐに固まる、という意味では、断然、グルーガンでしょう。1分以内に固まります。
一方、木工用ボンドは、湿度にもよりますが、しっかりと固まるまで半日ほどかかります。
すぐにくっつくので、こういう、不安定なものをポンっとくっつけたい場合は、断然グルーガンです。
木工用ボンドは、固まるまでに時間がかかる一方、時間がかかるだけのメリットも。
木工用ボンドはしっかり伸ばして貼り付ける余裕があります。
広い範囲を貼り付ける時に、時間をかけて貼り付けることができます。
グルーガンだと、その余裕がないので、ボコボコしたまま貼り付けてしまうことに…↓
画用紙など、広い範囲を貼り付けたいなら、木工用ボンドの方がいいです。
<注意!>
木工用ボンドには水分が含まれているので、折り紙のような薄い紙を貼るときはシワシワになります。
木工用ボンドを使用するなら、厚さのある紙か布を貼った方が良さそうです。
○水への耐性
グルーガンは、ビニールの一種を溶かしてくっつけるので、水への耐性は高いです。船の工作など、濡れるおもちゃを作るなら、グルーガンの方がいいですね。
木工用ボンドは、水溶性なので、濡れる用途には使わないように書いてありましたが、どうなのでしょうか。
<濡らして取れるのか試してみた>
グルーガンと木工用ボンドが間違って服に着いた場合など、水に濡らして取れるのか、洗えるフェルトでやってみます。
乾く前なら、木工用ボンドは水溶性なので洗えばすぐに落とせますが、固まってしまった場合は、全く取れません。(左がグルーガン、右が木工用ボンド)
ちなみに、グルーガンはすぐに固まるので、布に染み込むことは難しいみたいです。
柔らかいうちに塗り込んでみてもこんな感じでした。
濡らせば取れるかな?比較実験!
どちらも、水に浸けても取れない。
木工用ボンドは水を吸って白くなりますが、溶けることはないみたいです。
お湯に浸けてみました。
グルーガンは柔らかくなりましたが、木工用ボンドは変わらず白っぽくなったまま。結構引っ張ってみたものの、どうしても取れなかったです。
固まってしまうと、どちらも水で溶けることはないみたいですね。ただ、木工用ボンドの場合、水を吸っているのは分かるので、長時間になると、変質はするかも。なんども濡れるような場面で使用するなら、グルーガンでくっつけた方がいいかなと思います。
○発泡スチロールを貼る
グルーガンだと発泡スチロールを溶かしてしまうのでは?と思いつつ、恐る恐る使用してみました。今回は、割り箸を貼り付けてみます。黒い発泡スチロールと白い発泡スチロール、どちらも試してみました。
全く問題ないですね!
発泡スチロールの耐熱温度は70度から90度ほどらしいのですが、ギリギリ、グルーガンで溶けない温度みたいです。
木工用ボンドでも、やってみます。
固まると、しっかり固定されていました↓
発泡スチロールの場合は、グルーガンでも木工用ボンドでも、どちらでも問題なしでした。
どの程度固定されているのか確認。無理矢理外してみると…
木工用ボンドはスルッと剥がれる感じ↑
グルーガンは、発泡スチロールごと剥がれます!!
穴が開くほどではないので、固定するというだけならグルーガンでも問題ないようです。
○安全性
グルーガン、結構熱くなります。
金属の部分の温度は100度以上になります。溶けたばかりのグルーもかなり熱いので、火傷をする場合があります。
小さな子どもが使用すると、火傷をする場合があるので、ちょっと扱いにくいかなと思います。(実際、我が家でも何度か火傷をしました)
木工用ボンドは、肌についても危険はありません。
万が一間違えて飲んでも、それほどの大事には至らないそう。
安全性という意味では、木工用ボンドの方が上です。
<結論>
以上を勘案すると、
・すぐ固定したいならグルーガン。たいていの物をくっつけることができます。発泡スチロールも大丈夫!
・広い範囲に使用するなら、すぐには固まらない木工用ボンドの方が扱いやすい。
・何度も濡れるシチュエーションで使用したいなら、グルーガンがオススメ。
便利という意味では、グルーガンの方が圧倒的なように感じました。
でも、子どもが安全に使えるという点では、木工用ボンドが有利ですね。
グルーガンって、すごいです。こんな所にもくっつけられる。
ビー玉同士もこの通り♪
でも、さすがに、引っ張れば取れました。
ツルツルな面では実力が発揮しにくいようですが、力がかからないような使い方なら、ほとんどの素材をくっつけることができそうですね。