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療育手帳は、知的障害がある方が取得できる手帳です。
手帳を提示すれば割引や無料になる施設がたくさんあります。
学校の先生や子供会の担当など、遠足で引率される方は、ご自分の手元に手帳がないので、手帳の使い方に悩まれることが多いかと思います。
今回は、療育手帳A,Bで割引が使える電車や場所をまとめました。参考にしてください。
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療育手帳B2が使える電車は?関西編
療育手帳、交通費などの割引で使われたことがあるかと思いますが、実は、療育手帳を電車やバスなどで使用する際は、手帳の判定で割引率が変わっているわけではないんです。
旅客鉄道株式会社旅客運賃減額欄という欄が別にあり、そちらの記載で1種もしくは2種と書いてある場合、それを基準に割引額が決まっています。
ご自身やご家族が手帳をお持ちではない場合、分かりにくいかと思います。
療育手帳をお持ちの方にお願いして、名前が記載されているページの旅客鉄道株式会社旅客運賃減額欄を確認してもらいましょう。
基本的には、Aは重度ということで1種、Bが中、軽度で2種扱いになっているそうです。
それを元に、各電車の割引は次の通りです。
<JR>
1種の場合、本人と介護人とも半額。
2種は、100km超えないと割引なし。100km超えても、介護人の割引なし。
特急券の割引は、1種2種とも割引なし。
<大阪メトロ>
1種もしくは2種と書いてある場合、本人と介護人とも5割引になる。
ただし、団体料金の半額にはならないので、団体の場合は別会計になる。
<阪神電車>
1種の場合、本人も介護人も乗車券が半額。
2種の場合は乗車券の割引はない。
<京阪電車>
1種の場合、本人も介護人も乗車券が半額。
2種の場合は、乗車券の割引なし。
<南海電車>
1種の場合は、本人、介護人ともに半額。
2種の場合は割引なし。
<阪急電車>
1種は本人と介護人ともに半額。
2種は割引なし。
<近畿日本鉄道>
1種は本人と介護人とも半額。
2種は割引なし。
基本的に、2種で割引があることはほとんどないようです。つまり、B判定の方は、ほぼ割引になりません。
大阪メトロだけが例外だと覚えておきましょう。
療育手帳B2が使える施設は?関西編
電車はなかなか割引にならない療育手帳B判定ですが、公共施設やレジャー施設などでは割引になることが多いようです。
遠足でよく行く施設を例に説明していきます。
<無料になる施設>
○天王寺動物園
本人と付き添い1名が無料。
○大阪市立自然史博物館
本人と介護人1名が無料。
○大阪くらしの今昔館
中学生以下がもともと無料ですが、介護者も1名無料になります。
公共施設は本人と付き添い1名も無料になるところが多かったです。
<割引がある施設>
○海遊館
手帳の提示で、本人と介護人が半額。
○キッズプラザ大阪
本人と介護人1名が半額。
○日本民家集落博物館
本人は半額、介助者1名が無料。
○ニフレル
本人と介護者1名が半額。
○あべのハルカスの展望台ハルカス300
本人と介護人1名が半額。
○大阪府立大型児童館ビッグバン
本人が半額、介護者1名が無料。
レジャー施設などは、本人と付き添い1名が半額、もしくは、本人は半額で付き添い1名が無料など、場所によりけりなので、確認が必要でしょう。
手帳の判定がAでもBでも割引になる施設がほとんどでしたので、手帳をお持ちの方がいらっしゃる場合は、判定にかかわらず使えることが多いです。
療育手帳B2使う際の注意点は?
療育手帳、お出かけで割引が使える場面が多いのですが、使う際の注意点もあります。
持っていても使わない方も多いのですが、使いにくい理由があるためかと思われます。
その一つ目は、手帳の原本を持ち歩く必要があるという点。
コピーではダメだという場所がほとんどなので、「手帳の原本を持ち歩くのは心配」という人も多いです。
名前も写真も住所も載っているので、究極の個人情報ですからね。。
ちなみに、団体で行くときは、会計の方が持っておくと、お支払いの際に使いやすいですが、担当の方にはちょっとプレッシャーになります…。
二つ目は、手帳を人前で使いたくないということ。
手帳を持っているということを知られたくないという方も多く、持っていても使わないという場合も多いです。
手帳のことを話す際も、たくさんの人の前ではなく、個別に連絡をとった方がよいかと思います。
療育手帳、使える場面も多く便利な反面、お金の話だけでなく、気持ちの面でも複雑な部分があります。
まとめ
電車の割引が使えるか、使えないかについて、すっきりしていただけたでしょうか。
療育手帳、上手に使ってくださいね。